"甘いもの食べてない"のに脂肪肝が進む人の盲点 →”無意識”に摂る「糖質」が脂肪肝を進ませる

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果糖ブドウ糖液糖は、生鮮食料品を除けば、スーパーやコンビニで売られているほとんどの食品に加えられていると言ってもいいでしょう。

みなさんの中にも知らず知らず相当量の果糖ブドウ糖液糖を摂っていた方が少なくないはず。

たぶん、「ごはんやパンの摂りすぎには気をつけていたけど、甘いドリンクや調味料はまったく無警戒だった」「スポーツドリンクや野菜ジュース、乳酸菌飲料は健康にいいものと思って毎日普通に飲んでた」「グミやアイス、ゼリーは何の罪悪感もなくしょっちゅう食べていた」といった人も多いのではないでしょうか。

しかし、このように日々無自覚に果糖ブドウ糖液糖を摂っていると、着実に脂肪肝が進んで肝臓が壊れていくことになるのです。

「菓子パン、ジュース」肝臓が悲鳴を上げる

では、果糖ブドウ糖液糖の日常的摂取によって肝臓が窮地へ追い込まれていくのはどうしてなのか。

それは、「果糖」が大量に入ってくるせいです。

果糖はさまざまな種類の糖質がある中でも「もっとも肝臓にダメージを与えやすい糖質」です。そもそも、果糖には「肝臓内のみで代謝される」という大きな特徴があります。果糖が体内に入ると、小腸からスピーディに吸収され、ダイレクトに肝臓へ運ばれていきます。

そして、エネルギーとして利用されない余分な果糖は、どんどん中性脂肪に変換されて肝細胞内にたまっていくのです。だから、果糖を日常的に過剰摂取していると、てきめんに脂肪肝が形成されていくことになるわけです。

たとえば、コンビニで菓子パン2個とプリン1個、オレンジジュース1本を買って食べたとしましょう。すると、これだけでかなりの量の果糖ブドウ糖液糖を摂っていることになり、空恐ろしいくらいの量の果糖が肝臓になだれ込んでくることになります。

もし、こういった「果糖ブドウ糖液糖まみれ」のような食事が日常的に続いたとしたら、肝臓はたまったものではありません。脂肪肝が進んで肝機能がどんどん悪化していくのは目に見えています。ですから、わたしたちは「果糖ブドウ糖液糖こそ肝臓をダメにする悪玉糖だ」と心得て、日々摂りすぎないよう、できるだけの注意を払うようにすべきなのです。

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