この寝たきり状態は4日目と5日目がピークとなる。今回でいえば、投与した3月21日から23日あたりまでは平気で、24日、25日あたりがひどい状況だった。
どこかがピンポイントで痛いというのであれば、なんとか対処の仕様もあるのだろうが、体全体がモヤモヤとした感じでだるく、力が入らない。ずっと寝たきりでいると背中や胸の筋肉が悲鳴を上げる。気づかないままに「あー」だとか「うー」だといった声を上げていることがある。情けなくなってくる。
寝てもすぐに目覚めてしまう
それでもきちんと睡眠をとれる状況になっていればその苦痛から解放されていいのだが、寝入ったと思っても1時間程度で目覚めてしまうから厄介である。まあ、頻尿と血尿に苦しんでいた時期に比べれば、身体的精神的苦痛は月とスッポン。ずいぶんと楽になったものではあるが……。
こうなるとスマホで韓流ドラマを観ながらやり過ごすしかない。この1年間で一体何十本のドラマ、映画を観ただろうか。渋い脇役やヒール役の俳優さんたちの顔をすっかり覚えてしまった。予想外の収穫である。
さて、抗がん剤の副作用で警戒しなければならないのが、自覚できない症状である。抗がん剤投与の2週目あたりから白血球の減少、赤血球(ヘモグロビン)や血小板の減少といった副作用が出てくることがある。これらの症状は自覚できないので、血液検査で確認することになる。
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