子どもが伸びる中高一貫校はどこか? 話題の学校の中から市川中学・高校の取り組みを紹介する。

高校2年生の「市川サイエンス」の授業で2重振り子について調べる生徒たち。3、4人の専門教員が様子を見守っていた(撮影:風間仁一郎)
首都圏では中学受験者数が9年連続で増加、受験率も過去最高と「空前の中学受験ブーム」が起こっている。ICT対応への的確さや新大学入試への安心感が人気の背景だ。『週刊東洋経済』7月18日発売号では「中高一貫校 新序列」を特集。徹底取材に基づく「最新序列」や「注目の学校」、首都圏・関西・中部483校の校風&実力データなど、多様化する学校選びに役立つ情報を盛り込んでいる。

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理系教育に強く、東大や京大、医学部の進学実績が高い難関校、市川中学・高校。意外にも以前は文系の生徒が多い学校だった。転機は09年。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されたことがきっかけで、現在は理系が6割にまで増え、理系と文系の割合が逆転した。高田敏行広報部長は「都内のトップレベルの共学校との併願も増えている」と話す。
生徒たちは実験とフィールドワークを通して、科学的に思考する力を培う。中1では、市川市の自然公園でのフィールドワークで地形や生物を観察し、自然への理解を深める。中2では希望者を対象に三浦半島、中3では白神山地のブナ林へ出かける。
物理、化学など専門教員が指導
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