「思考停止の30年間に区切りをつけるべき…」堀江貴文が着目するフジ・メディアHD再建の"意外な鉱脈"と"深刻な病理"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
堀江氏は「いまが旧弊を脱却する最大のチャンス」だという(写真:yu_photo/PIXTA)
2024年度の決算で201億円の赤字を発表した「フジ・メディアHD」ですが、その原因は一連の問題を受けたCMの見合わせだけではないと、堀江貴文氏は指摘します。
かつて「民放の雄」として君臨していたフジテレビが凋落した理由は何なのか。復活に向けた課題はどこにあるのか。堀江氏が着目するポイントを、同氏の著書『フジテレビの正体』から一部を抜粋・編集してお届けします。

フジテレビが進むべき道

フジテレビ本体だけではなく、フジサンケイグループ全体を見渡せば、鉱脈はいたるところに転がっている。

たとえばニッポン放送は2024年3月期で売上高約164億円、営業利益で約6.4億円と前期比で増収増益となった。純益の額は小さいように見えるが、10倍以上の売上があるフジテレビの営業利益が約54億円であることを考えると、この数字は経営効率として悪くない。

たとえば『オードリーのオールナイトニッポン』という番組はエンゲージメント率が高いことで知られており、イベントを打てば東京ドームを満員にする集客力がある。これはれっきとしたラジオ局の資産であり、底力のある番組は他にもたくさんあるはずだ。

次ページニッポン放送より優秀なBSフジ
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事